吉安慶修院:江戸時代の雰囲気が残る日本の寺院

花蓮県 吉安郷
観光

慶修院は、元々「真言宗吉野布教所」という名前で、大正6年(西暦1917年)に川端満二によって建てられました。当時の吉野布教所は、日本からの移民に心の拠り所となる宗教的な場所を提供しました。1945年に国民政府が台湾を接収した後、「慶修院」と改名されました。

慶修院は、日本の文化を愛する多くの観光客が花蓮を訪れる際に必ず立ち寄る場所の一つです。

寺院内の日本の伝統的な建物は、江戸時代の雰囲気を醸し出しています。


境内には、八十八体の石仏が順番に並んでいます。川端満二は、真言宗の開祖である空海大師の遺志に従い、日本の四国にある八十八の寺院(「四国八十八箇所」と呼ばれる)を巡り、八十八体の石仏を持ち帰り、信者が近くで参拝できるようにしたと言われています。これにより、信者は長距離を移動する苦労から解放されました。


慶修院は、花東地域で唯一完全に保存されている日本式の仏教寺院の文化遺産であり、花蓮県の県定三級古跡でもあります。


境内には、本尊である弘法大師空海、不動明王、毘沙門天が祀られており、高さ約2メートルの直立した「光明真言百万遍」の石碑もあります。

台湾が光復した後、日本人が帰国するにつれて、境内に祀られていた本尊も台湾の人々の仏教信仰に合わせて、本師釈迦牟尼仏と観世音菩薩に改められました。


本尊は釈迦牟尼仏と観世音菩薩に変わりましたが、慶修院は元の日本建築、不動明王像、百度石、八十八番石仏、光明真言百万遍石碑、手水舎、小橋、池などの日本の装飾をそのまま残しており、観光客は歴史的な時代を偲ぶことができます。












『吉安慶修院』
住所:花蓮県吉安郷吉安村中興路345-1号
開館時間:火曜日~日曜日 8:30~17:00
休館日:月曜日
入場料:大人30元、割引料金、団体料金(20名以上)15元
(花蓮県民は無料、身障者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名も無料)
~開館時間と入場料は吉安慶修院のFacebookページをご確認ください~
Published in 2021