多田榮吉故居:淡水にひっそりと佇む日本家屋

新北市 淡水区
観光

淡水には老街や紅毛城、小白宮の他にも、ひっそりと路地に佇む市定古蹟、多田榮吉故居があります。

今回小白宮を訪れた際、道で見かけた案内板に惹かれて、ふらりと立ち寄ってみました。


多田榮吉の生涯
多田榮吉は1864年に日本の兵庫県神戸市で生まれ、1897年に台湾の台北市に移り住み、1905年に淡水へ居を構えました。1930年3月には淡水街長に就任し、在任中に關渡から淡水間の道路を拡張しました。1945年の日本の敗戦後、多田一家は神戸に引き揚げました。


多田榮吉故居の特徴
多田榮吉故居は約100坪の敷地に、建物は約30坪。1937年(昭和12年)に建てられた個人宅です。日本統治時代に紅檜で建てられたこの和風建築は、台湾で初めて水道設備を備えた民家と言われています。



屋内では、部屋の配置や構造、デザインを見学できるだけでなく、展示や建築材料に関する説明も展示されています。

部屋

キッチン




2014年10月22日から市定古蹟「淡水街長多田榮吉故居」の修復・再利用工事が始まり、2015年10月21日に完了。2016年7月18日から一般公開され、淡水で初めて古蹟に指定された日本家屋となりました。

奥には小さな現代的なコンクリートの建物があり、浴衣をレンタルして写真を撮ることもできます。



『多田榮吉 故居』
住所:新北市淡水區馬偕街19 號
開放時間:
月~金 09:30~17:00
土・日・祝日 09:30~18:00
休館日:毎月第1月曜日、旧暦大晦日、元旦
(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)
入場料:無料
Published in 2022